おしえて気象予報士さん

おしえて気象予報士さん

わたしたちの生活に欠かせない情報の一つである天気の疑問に2人の気象予報士が答えるコラム。(2008年4月終了)

台風の不思議 その2

2007年08月14日

次は「pくまのプーさんp」さんの質問に気象予報士の太田さんにお答えいただきました。
確かに冬や春に台風○号接近!とか聞かないですねぇ。

Q

台風いつも「夏」に来ますが、なんで「夏」以外の季節には台風は現れないんですか?

A

じつは台風は1年中発生しています。でも日本付近にこないだけなのです。
台風は夏以外の季節は低緯度で発生し、西に進んでフィリピン方面に進み、夏から秋の初めでは高緯度で発生し、時には日本付近までやって来ます。

goo天気編集部:えっ!でもニュースでは殆ど聞いた事がないです。

聞いたことがある人もいるかと思いますが、日本に来る台風は太平洋高気圧(夏の高気圧)の縁の流れに沿ったルートが多いです。しかし、この高気圧は夏以外の季節では日本よりずっと南にあります。つまり、台風シーズンのオフでは発生する場所が日本から遠く、さらに日本に来るためのルートがないということ。また、冬や春先では海水や海面の温度が低いので、台風のエネルギー源である水蒸気が豊富ではなく、発生しても比較的早い時期に消滅してしまいます。

goo天気編集部:ああ~。台風は発生しているけれど、日本には来ていないということなのですね。
続いて「NK」さんの質問もおねがいします~。

Q

過去に南下した台風があったとききましたが、私の記憶には南下した台風ってありません。本当に台風って南下するのでしょうか

A

過去の台風を調べたところ、南下する台風は確かにありました。

台風の経路図をざっと見たところ、2000年以降でも

  • 2000年15号
  • 2003年18号
  • 2004年7号
  • 2004年24号
  • 2004年25号
  • 2005年20号
  • 2005年5号
  • 2006年12号

と、7個も。

また、先日台湾で被害をもたらした台風15号も、少しですが、南下していました。
ただし、これらの「南下」は本州付近に接近した際ではなく、日本から離れたところで起こっています。

日本に接近する台風は上空の風(偏西風)の流れに、のってしまうことが多いので、南下しにくくなっているのです。

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