おしえて気象予報士さん

おしえて気象予報士さん

わたしたちの生活に欠かせない情報の一つである天気の疑問に2人の気象予報士が答えるコラム。(2008年4月終了)

梅雨に関するエトセトラ

2007年05月23日

もうすぐ梅雨ですね。
梅雨といえば子供の頃、カタツムリを葉っぱやブロック塀から引き剥がして友達に投げて遊んでいたことを思い出しますが、今は気持ち悪くて触れません!
大人になってカタツムリを見なくなりましたが、カタツムリは今でもブロック塀に張り付いているのでしょうか?今年は確認してみようと思います。

今回は浴衣とアジサイの似合う男、岩谷さんに梅雨に聞いて疑問に思うことを聞いてみました。

Q

梅雨の時期には梅は咲いてないのにどうして”うめあめ”と書くのでしょうか?

A

ウメの花が咲く頃ではなく、ウメの実(み)が熟す頃に降る雨のことなのです。

梅雨(ばいう)は元々中国から伝わった言葉で、語源は諸説あるようです。
黴(カビ)が生えやすい時期ということで、「黴雨(ばいう)」となった説などもあります。

また、「ばいう」を「つゆ」と呼ぶようになったのは江戸時代からで、「露」(つゆ)や、実が熟してつぶれるという「潰ゆ」(ついゆ)から来ていると言われています。(参考文献:NHK気象ハンドブック)

goo天気編集部:ところで、このアジサイと一緒の写真はどこで撮影されたのでしょうか?また、どうして浴衣なのですか?

アジサイ寺として知られる大分県朝地町普光寺です。
これは2004年6月にフジテレビの取材時に撮影したものです。

梅雨といえばアジサイということで、この写真をお送りしました。和装はアジサイに合うイメージというTVの演出です。

goo天気編集部:梅雨のイメージに合わせた演出ってことですね。

Q

地球温暖化は梅雨になにか影響があるでしょうか?

A

地球温暖化によって、雨の降り方や雨の降る地域が変わってしまうかもしれません。
気象庁が発表した地球温暖化予測情報(第6巻)によると、梅雨期間に降る雨の量は、九州南部と北日本の一部を除いて、平均的には多くなるだろうと予想されています。

北陸から山陰地方では、7月に大雨が降りやすくなるほか、降水量の年々変動が大きく、大雨と少雨が極端に起こる可能性があります。
また、近年、関東では5月の日照時間が少なくなってきており、梅雨入りは早まっていくのではないかと思われます。

goo天気編集部:梅雨入りが早くなると日本の天気に何か影響がありますか?夏が早くなるとか・・夏が長くなるとか・・

暑さという意味では、夏の期間は延びますが、梅雨明けについては、早くなるとは断言できないようです。

Q

梅雨というのは日本独自のものなのでしょうか?ヨーロッパなどにも梅雨はあるの?

A

梅雨は日本のほか、中国や韓国など東アジアにあり、中国では「めいう」、韓国では「チャンマ」と呼ばれています。
でも、ヨーロッパや北アメリカにはありません。 何故なら、梅雨をもたらす原因に、ヒマラヤ山脈の存在が欠かせないからです。
8000メートル級の山々が連なるヒマラヤ山脈は、ジェット気流(上空の強い西風)の流れに影響を与え、梅雨前線が形成されるのです。
つまり、ヒマラヤ山脈が梅雨の生みの親なのです

goo天気編集部:では梅雨の無いヨーロッパや北アメリカの5月6月の天気は至って穏やかなのでしょうか?

パリですと、年間を通して、月降水量は50〜60ミリです。ロンドンなども含めて、雨量が多い季節はありません。

ニューヨークは、一年でもっとも雨が多いのは7月ですが、月雨量は110ミリ程度です。
最も少ない2月は70ミリですので、季節による変化は小さいです。
アメリカ西海岸のサンフランシスコやロサンゼルスは夏が乾季です。
5月から9月は月降水量は10ミリ以下です。
ただし、雨が多い冬でも50〜100ミリ程度で、東京は6月と7月は月降水量はそれぞれ160ミリ以上です。九州ではそれぞれ300ミリを超えます。

goo天気編集部:こう比べてみると日本って雨が多いんですね~

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