おしえて気象予報士さん

おしえて気象予報士さん

わたしたちの生活に欠かせない情報の一つである天気の疑問に2人の気象予報士が答えるコラム。(2008年4月終了)

気象予報士とは - 太田さんの場合

2007年04月27日

Q

何故、気象予報士になろうと思ったのでしょうか?

A

気象予報士になる前にしていた仕事で気象の知識が必要になり、そのため勉強をはじめました。
勉強を始めると、身近に起こるお天気の仕組みがつぎつぎわかるようになり、「だったら目指しちゃう?」ということで気象予報士を目指すことに。
気象予報士になりたくて勉強をしたのではなく、勉強するうちに気象予報士になりたくなった。とちょっと逆かもしれません。

goo天気編集部:気象予報士の試験の合格率はあまり高くなかったと思うのですが勉強に関して苦労はなかったですか?

実技試験の勉強のしかたが全然わからなくて苦労しました。
専門的な天気図とか資料がたくさんあって、それをどう使っていいか分からない...講習会に行って質問してどうにか切り抜けました。

goo天気編集部:実技試験って天気図を書いて予想したりするのでしょうか?

実技試験とは、棒をもって解説するのではなく、天気予報を作成するのに必要な資料を使って、これからの天気を答えたり、なぜそのような天気になったかを答えたりする筆記試験です。

goo天気編集部:あー。筆記試験なんですねてっきりその場で予報を作成するのかと思ってしまいました。(笑)

Q

気象予報士になって得したことは?

A

とくにありませんが、季節を楽しんだり、お天気とうまく付き合えるようになった気がします。その日のお天気を意識しながらコーディネートや持ち物を選んだり...具体的にいえばたとえば天気の悪い日はなんとなく気分が重くなるので、服や小物に明るい色やポップなデザインのものを取り入れて楽しんだりしています。 あとは、気象予報士になるための本の執筆や監修をする機会にめぐまれたことでしょうか?

goo天気編集部:テレビで見る「お天気お姉さん」って花形職業のイメージがあるのですが、 太田さん自身は気象予報士になってモテたりするような体験は無かったでしょうか?

気象予報士だからといって急にモテたりすることはないですが、職場以外のところで職業をいうと、「おっ!」という感じになることはあります。その後はだいたいお決まりで「天気予報やっみて」とか「明日の天気は?」なんて言われちゃいますが

goo天気編集部:いますよね~そういう人。でも私も気象予報士さんにお会いしたら「天気予報やって」なんて不躾なこと言ってしまいそうです。一芸ある人にはついそれを見せて欲しくなるものです。

Q

平均的な一日のスケジュールを教えてください

A

午前中は、報告書を書いたり、子供むけのお天気コンテンツのシナリオを作成したり、集中力とバランスをとりながら2つの仕事を同時進行。お昼休みは、空の写真を撮りに外へ。

goo天気編集部:空の写真を撮るのは仕事ですか?それとも趣味の一つとして?

仕事であり、趣味でもある感じです。
もともとはgooのブログを書く仕事で空の写真を撮るようになったのですが気がついたら、趣味になっていました。
午後は、報告書、子供むけのお天気コンテンツのシナリオ作成の続き。
さらにレーダの降水量の計算までお願いされちゃいました。久しぶりのプログラミング、うまくできるかなぁ??
予報当番でない日も、空や天気予報のチェックもしてます!

goo天気編集部:予報は当番制になってるのですか?

当番制です。週に2回くらい入っいる時期もありますが、今は月2〜3回というところです。 ちなみに予測を専門に行なっている予報士は、予測の係があって(雨当番とか風当番、夜勤など)それに応じたスケジュールで出勤しています。

goo天気編集部:雨当番とか風当番というのは雨予報専任、風予報専任ということなのでしょうか?

その日の予測の中で、雨当番は雨担当、風当番なら風担当といったところです。なので、日が変われば、雨当番をやった人が風当番をやっていることもあります。

goo天気編集部:その当番はその人の得意、不得意で決まるのでしょうか?

予測の中でも、初級、中級、上級みたいなのが、なんとなくあってその人のキャリアを考慮して決まっていくかんじでしょうか。一人が数種類の予測を日替わりでこなします。当番のシフト自体は、お店屋さんのシフト表に似てますよ。

goo天気編集部:では予報というのは色んな気象予報士さんが関わって行うものなのですね。 天気予報がどういう形で行われるのか全く知りませんでしたので、日常の業務などについてお聞きできて大変参考になりました。 どうもありがとうございました。