桜島の火山情報

2022年1月31日 16:00発表

火山の状況に関する解説情報 第009号

福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台

火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
1月28日から31日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

火山の活動状況など

 南岳山頂火口では、噴火が3回発生し、このうち2回が爆発でした。28日13時19分に発生した爆発では、噴煙が火口縁上3400mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石が4合目(南岳山頂火口より1300mから1700m)まで達しました。
 同日、噴火後に実施した現地調査では、風下側にあたる桜島島内の有村町及び黒神町において降灰を確認しましたが、小さな噴石は確認されませんでした。
 また、同火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が発生しました。
 
 28日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり400トン(前回17日、1000トン)とやや少ない状態でした。
 
 島内に設置している傾斜計及び伸縮計では、26日19時頃から山体膨張を示すごくわずかな地殻変動が観測されていましたが、28日に発生した爆発により概ね解消されました。
 
 GNSS連続観測では、昨年10月頃から、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びが認められています。
 
 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態です。また、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量はやや多い状態で経過していることから、現在噴火活動がみられている南岳山頂火口を中心に、噴火活動がさらに活発化する可能性がありますので、今後の火山情報に注意してください。
 
 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震  爆発
  1月28日       13回  2回
    29日        4回  0回
    30日        1回  0回
    31日15時まで   0回  0回

防災上の注意事項など

南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

次回の発表予定

次の火山の状況に関する解説情報は、2月4日(金)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

桜島の過去の火山情報