桜島の火山情報

2021年10月8日 16:00発表

火山の状況に関する解説情報 第091号

福岡管区気象台/福岡管区気象台 鹿児島地方気象台

火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
10月4日から8日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。桜島では、山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されており、南岳山頂火口及び昭和火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う噴火が発生するおそれがあります。

火山の活動状況など

 南岳山頂火口では、本日(8日)05時17分に爆発が発生しました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で7合目(南岳山頂火口より600mから900m)まで達しました。噴煙は雲のため確認できませんでした。爆発が発生したのは、5月5日以来です。
 また、同火口では、期間を通して夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。

 桜島では、9月13日03時頃から山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されています。

 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。

 5日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり400トン(前回9月28日、1500トン)とやや少ない状態でした。

 GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは、2021年6月頃から停滞しています。

 桜島では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部にマグマが長期にわたり蓄積した状態であり、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は2020年9月下旬以降概ね多い状態が続いています。また、山体膨張を示すわずかな地殻変動が引き続き観測されていることから、南岳山頂火口を中心に、噴火活動が再び活発化するおそれがありますので、今後の火山情報に注意してください。

 火山性地震、爆発の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

             火山性地震  爆発
  10月 4日        3回  0回
      5日        2回  0回
      6日        0回  0回
      7日        1回  0回
      8日15時まで   3回  1回

防災上の注意事項など

南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。

次回の発表予定

次の火山の状況に関する解説情報は、11日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

桜島の過去の火山情報