2023年4月25日 発表
飛散開始日 | ピーク期間 | 総飛散量 ※4月10日まで |
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スギ | ヒノキ | スギ | スギ+ヒノキ計 | |
東京 | 2月11日 (2月25日) |
3月10日 (3月15日) |
18日間 2月27日~3月16日 |
6497.5個 (2022年同時期比較183%) |
大阪 | 2月18日 (3月2日) |
3月16日 (3月25日) |
14日間 2月28日~3月13日 |
3329.9個 (2022年同時期比較205%) |
※カッコ内の日付は2022年のデータ
スギの花芽形成に適した気象条件は前年の夏前半の天候が「高温・多照・少雨」となることです。2022年の夏は前半に「高温・多照・少雨」となったことで、スギの花芽形成が促されました。
さらに、過去3年間(2020年~2022年)はスギの飛散量が例年並みか少なかったことで、スギの木が花芽形成に必要なエネルギーを蓄えていたことも重なりました。
また、12月下旬から年明けにかけて、西日本や東日本は寒気の影響を受け、平年より気温が低くなり、花芽はしっかりと休眠ができたと考えられます。
2月に入ると、九州を始め各地でスギ花粉の飛散が始まりました。飛散開始が遅かった22年と比べると、10日から2週間ほど早い飛散開始となりました。
下旬になると、九州から関東までの広い範囲でスギ花粉がピーク入りし、東京では2月28日から3日間連続で500個/㎠以上のスギ花粉を観測し、大量飛散となりました。大阪でも2月28日から2週間ほどスギ花粉のピークが継続しました。
そして3月に入ると、九州地方からヒノキ花粉の飛散開始が確認されました。
またたく間に、ヒノキ花粉の飛散も各地で広がり、中旬から下旬にはピーク入りした地域が多くありました。
スギ花粉について、東京では4月に入って飛散量が少なくなってきており、4月末までに終了する見込みです。大阪では、4月9日に飛散終了となりました。
ヒノキ花粉については、東京では5月の大型連休あたりまで断続的に飛散する見通しですが、大阪では4月末までには終了するでしょう。
また、4月下旬からシラカバ花粉が飛散開始となる北海道では、5月半ばまで飛散が続く見込みです。
北海道はシラカバ、その他はスギ・ヒノキ花粉の飛散量を表します。
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